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韓国人の文化・国民性、性格や仕事観は?日本との違いや在留する韓国人の推移も紹介|外国人・グローバル人材採用|Connect Job

  • numabukuro4649
  • 11 分前
  • 読了時間: 15分

韓国人の文化・国民性、性格や仕事観は?

韓国は、朝鮮半島の南半分に位置する東アジアの国です。日本から近い場所にあり、東京からソウルまでは飛行機で約2時間、福岡など西日本の都市からは約1時間半で到着します。近年の日本では韓国の文化がブームになっており、韓国のドラマやK-POPアイドルを目にする機会が増えました。


この記事では、韓国人の文化や国民性、性格について解説しています。日本との仕事観の違いや、日本に在留する韓国人についてもまとめました。韓国人の雇用を検討している採用担当者の方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

 

目次

 

1.韓国の基本情報|人口・平均年齢・公用語は?

韓国の基本情報

国名

韓国(大韓民国、Republic of Korea)

首都

ソウル

面積

約10万平方km

人口

約5,177万人(2023年11月1日時点)

公用語

韓国語

民族

韓(ハン)民族

宗教

仏教、プロテスタント、カトリックなど

平均年齢

44.8歳

主要な祝日

旧正月(ソルラル):旧正月当日と前後1日

三一節(サミルジョン):3月1日

顕忠日(ヒョンチュンイル):6月6日

秋夕(チュソク):陰暦8月15日

ハングルの日(ハングルナル):10月9日


韓国は東アジアの国のひとつで、正式名称は大韓民国(Republic of Korea)です。ファッションやコスメ、グルメの聖地として知られています。日本から近い場所にあり、日本人に好まれる観光地としても知られています。


まず最初に、韓国がどのような国なのか基本情報から見ていきましょう。


・地理

韓国は、朝鮮半島の南半分に位置しています。地球の座標では、北緯33度~38度、東経124~132度の範囲です。


韓国の総面積は約10万平方kmで、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)と陸続きで接しています。朝鮮半島は、北側を除いて三面が海に囲まれており、南部と西部の海岸線は複雑なリアス式海岸で、数多くの島が存在しています。


・気候

韓国の気候は、日本と同じように四季が明確で、夏は暑くて湿度が高く、冬は寒くて乾燥しています。日本と違う点は、冬場の寒さが厳しいところです。


以下では、韓国のソウルと日本の東京を平均気温で比較してみました。

韓国(ソウル)

日本(東京)

1月

-1.9℃

7.1℃

2月

0.7℃

8.0℃

3月

6.1℃

9.6℃

4月

12.6℃

17.1℃

5月

18.3℃

20.0℃

6月

22.7℃

23.1℃

7月

25.3℃

28.7℃

8月

26.1℃

29.0℃

9月

21.7℃

26.6℃

10月

15.1℃

20.6℃

11月

7.5℃

13.7℃

12月

0.2℃

8.1℃


韓国では、春と秋が過ごしやすいです。しかし、ソウルなどの内陸部と釜山などの沿岸部では、気温や降水量に違いがあります。


・人口・民族

韓国の総人口は、2023年11月時点で約5,177万人です。



2021年から総人口が2年間連続で減少していましたが、2023年は前年よりも0.2%増加しています。総人口が増加したのは、韓国へ入国する外国人が増えたのが理由です。


また、韓国では、朝鮮半島で文明を継承している韓(ハン)民族が占めています。


・公用語

韓国の公用語は、朝鮮半島で広く使われているハングルです。ハングルはオリジナルの文字を持つ言語で、使用人口は約8,000万人と言われています。


ハングルの文字は、子音14字、母音10字、合計24の基本字母の組み合わせによって表現されるのが特徴です。ただし、主に韓国で使用される韓国語と、主に北朝鮮で使用される朝鮮語は、発音や文法に多少の違いがあります。


・食文化

韓国での主食は、日本と同じ米です。水で炊いたりお粥にしたりして食べます。白いご飯はもちろんのこと、玄米・麦・雑穀が入ったご飯を食べることも少なくありません。


韓国の食文化は、栄養バランスが取れた食事を薬に例えて、病気にならないようにする薬食同源という考え方が尊重されています。自然の食材を積極的に取り入れることによって、健康維持や治癒力を高められる韓医学の思想です。


・歴史的背景

韓国では日本による朝鮮半島植民地統治が1945年の8月に終わった後、「北部をソ連」「南部をアメリカ」によって分割支配されました。


その3年後の1948年8月15日に、李承晩が大韓民国政府樹立を宣言して大韓民国が独立国家になりました。


・主要な祝日、ソルラル(旧正月)について

韓国の主要な祝日は、ソルラル(旧正月)です。ソルラルは旧正月の当日を含めて前後1日の3日間が祝日で、一年の始まりを祝います。


日本では新暦の1月1日にお正月のお祝いをするのに対して、韓国では旧暦のお正月にお祝いをします。2025年のソルラルは1月28日前後になる見込みです。日付は旧暦により毎年変動します。


2.韓国人の特徴|性格や価値観、国民性は?

韓国人の特徴

韓国人がどのような性格や価値観を持っているのか、気になる方は多いでしょう。韓国人の特徴や文化を理解することは、仕事で円滑なコミュニケーションを築く上で重要です。


ここでは、韓国人の特徴を国民性や価値観の観点で解説していきます。


儒教の影響で上下関係を尊重している

韓国では、儒教の影響で親や親戚、会社の上司に対しての上下関係を尊重しています。儒教とは、孔子が唱えた思想や信仰の体系のことです。


東アジア各国で2000年を超える強い影響力がある中、韓国ではその教えが古くから根付いています。中でも、年長者・社会的地位の高い人・お年寄りを敬うことが大切だとされています。


主に年齢が上下関係を決定付ける大きな要素ですので、初対面では相手の年齢を確認するのが一般的です。自分よりも1歳でも年上の人には、先輩として敬語を使うことが少なくありません。


週1回家族愛の日を設けるほど身内を大切にする

韓国では、古くから家族とのつながりを大切にする文化が根付いています。一部の企業や地方自治体では、「家族愛の日(가정의 날)」と呼ばれる制度を設けました。


毎週水曜日などを「家族愛の日」として、定時退勤を促す取り組みが行われています。これは家族での時間を大切にして、ワークライフバランスを改善しようとする社会的な価値観を反映したものです。


家族や親戚などの身内を大切にする韓国では、旧正月(ソルラル)や秋夕(チュソク)などの名節(ミョンジョル)に、家族が集まり儀式や食事を共にすることが重要とされています。


ただし、「家族愛の日」は法的な義務ではなく、企業や地方自治体で導入の有無が異なるため、韓国全体で1週間に1回の定時退勤が定着しているわけではありません。


学業やキャリアに熱心な人が多い

韓国では、学歴社会として知られている国です。儒教の影響によって、教育を通じて徳を磨き、社会での成功を収めるのが理想とされてきました。


儒教の教えの中には、「学問の奨励」と呼ばれる項目があります。そのため、韓国人は競争意識が高く、学業やキャリアに熱心な人が多いです。


一昔前と比べると学歴社会の傾向は弱まりつつありますが、韓国の大企業の中には学歴で就職の可否を判断されることが少なくありません。そのお陰で、韓国には優秀な人が多いと言われています。


教育・歴史・文化背景により自分の考えを主張する人が多い

韓国は、大陸つながりで北朝鮮と接しています。近隣に他国が存在しているため、侵入者から国を守ってきました。


韓国では教育や社会的背景から、自分の意見をはっきり伝える文化が根付いており、他国と比べて自己主張が強い傾向があります。「好きなものは好き」「嫌いなものは嫌い」と、はっきり言うことが多いでしょう。


日本では、「本音と建て前」の考え方が根付いています。自分が思っていることを口に出さない人も少なくありません。つまり、韓国人と日本人は逆の性格の人が多いとされています。


多くの人が美容やファッションにお金をかけるほど美意識が高い

韓国は、美容大国と言われている国です。日本人女性にも当てはまりますが、韓国人女性は見た目の印象を重んじる考えが強く根付いています。


多くの人が美容やファッションにお金をかけるほど、外見や容姿に対する美意識が高いのが特徴です。韓国では、「心がキレイな人は顔も美しい」とされています。


美しさや清潔さが社会的評価や自己評価に直結するという考え方です。


3.韓国の歴史・文化・宗教

韓国の歴史・文化・宗教

韓国の歴史は非常に古く、紀元前8000年〜7000年ごろの新石器時代には、ソウルを含む朝鮮半島各地で人々が定住していたとされています。やがて複数の集落が成立し、古代国家の形成へとつながっていきました。


その後、朝鮮半島では「高句麗(こうくり)」「百済(くだら)」「新羅(しらぎ)」の三国が勢力を争う「三国時代」に突入します。668年には新羅が他の二国を制し、朝鮮半島を事実上統一しました。さらに10世紀には「高麗(こうらい)」が建国され、この国名が現代の英語表記「Korea」の語源となっています。


韓国の伝統文化は多岐にわたり、大きく分けて以下のような要素が挙げられます。


  • 精神的文化:韓医学や伝統遊戯、民俗信仰など

  • 物質的文化(有形文化財):建築物、陶磁器、衣服、工芸品など

  • 生活文化:日常の食事、礼儀作法、年中行事など


また、韓国では多様な宗教が共存しています。外務省の資料によると、主要な宗教人口は以下の通りです(2024年時点)。


  • プロテスタント:約968万人

  • 仏教:約762万人

  • カトリック:約389万人


キリスト教(プロテスタントとカトリック)を信仰する人々は、あわせて人口の約3割を占めており、現代の韓国社会に大きな影響力を持っています。


さらに、韓国の宗教的伝統の中で特筆すべきなのが「巫俗(ムーダン文化)」です。これは先史時代から受け継がれる朝鮮のシャーマニズム信仰で、現代でも地域によっては祭祀や祈祷などの形で続いています。巫女(ムーダン)による儀式は、韓国の文化的アイデンティティの一部として根強く残っています。


4.韓国と日本の仕事観の違い

韓国と日本の仕事観の違い

韓国人と日本人は、性格だけではなく仕事観にも違いがあります。一緒に働くにあたって、考え方の違いを把握しておくのは大事なポイントです。


以下では「ワークライフバランス」「時間に対する意識」「仕事への取り組み方」「転職に対する考え方」の4つの視点から、韓国と日本の仕事観の違いを見ていきます。


勤務時間やワークライフバランスの違い

韓国では、2018年に労働基準法が改正され、週52時間(法定40時間+残業12時間まで)を上限とする労働時間制度が導入されました。ただし、事業所の規模に応じて段階的に適用されており、遵守状況にはばらつきがあります。



一方で、OECDのデータによれば、日本と比べて韓国の短時間労働者(週30時間未満)の割合は低く、結果として平均労働時間が長くなる傾向があります(日本:約25.6%、韓国:約16.1%)。これは「定時で帰りづらい」職場文化が一因ともいわれています。


ただし近年では、韓国でも若い世代を中心にワークライフバランスを重視する価値観が広まりつつあり、この傾向は日本の若年層とも共通しています。



時間に対する考え方の違い

韓国人と日本人は、時間に対する考え方が異なります。日本人には時間を守る文化があり、「出社時間に遅れないようにする」「クライアントと待ち合わせした時間を守る」というのは当然です。


一方で韓国人の場合は、多少の遅れは遅刻ではないと考える人が少なくありません。待ち合わせや約束の時間に遅れることについて、かつては『コリアンタイム』という文化的表現もありました。しかし、近年は時間厳守の意識が高まっており、特に若い世代では日本と似た傾向が見られます。


仕事への取り組み方の違い

日本では、事前準備を丁寧に行い、相手の反応を見ながら慎重にプロジェクトを進める文化があります。一方、韓国では「スピード」を重視し、すぐに行動に移すことが評価されやすい傾向があります。


この文化は「パリパリ(빨리빨리)文化」とも呼ばれ、「早いほど良い」「まずやってみる」という姿勢が根づいています。そのため、計画よりも実行スピードを重視し、状況に応じて柔軟に対応するスタイルが好まれます。


また、ミスに対しても「誰にでもあるもの」として割り切る傾向があり、日本に比べて引きずることは少ないとも言われています。


転職に対する考え方の違い

韓国人は、日本人よりも転職をする人が多いとされています。日本では、「同じ職場で長く働いた方がプラスになる」と考えている人が多いでしょう。


しかし、韓国では勤務期間が短いとしても、賃金が高い会社を優先する傾向があります。韓国人の「とにかくやってみる」というスピード重視の考えは、転職にも当てはまります。


ただし、韓国の転職市場は競争も激しく、有効求人倍率は日本よりも低いため、すべての人が短期間で転職を成功させられるとは限りません。転職のスピード感は職種や企業によって大きく異なります。


5.韓国と日本のマナーの違い

韓国と日本のマナーの違い

韓国と日本のマナーは、似ているようで多少の違いがあります。日本では一般的でも、韓国では礼儀がないと思われることも少なくありません。


ここでは、日本と異なる韓国の食事のマナーやお酒のマナーをいくつかご紹介します。


  • 食器は持ち上げずにスプーンを使って食べる

  • 目上の人よりも先に食べてはいけない

  • お酒の注ぎ足しをしてはいけない

  • 年長者とお酒を飲む際は横を向いて口を隠す


韓国は、日本以上に礼儀を重んじると言われています。中でも、目上の人との食事やお酒の席では、十分に注意しなければなりません。


食事において日本ほど箸使いに厳密なルールはなく、渡し箸は特に問題とされない場面もあります。ただし、フォーマルな場では慎重にふるまうことが望まれます。


6.韓国人から見た日本人の印象

韓国人は日本人に対して、「本音と建前がある」という印象を持つ人が多いとされています。本音と建前を使い分ける日本人が多い理由は、以下の通りです。


  • 直接的な批判や否定的な意見を避ける和を重んじる文化が根付いている

  • 相手への気遣いや思いやりから、本音よりも建前で応対することが多い

  • その場に相応しい態度や言動を取るのが社会的に求められる場面がある


自分の考えを主張する人が多い韓国人から見てみると、日本人のコミュニケーションスタイルに裏表があるように感じるようです。韓国の文化では、自分の意見や感情をストレートに表現するのが良しとされる傾向があります。


とは言え、一昔前と比べてみると、日本に対して良い印象を持つ韓国人の割合が高くなりました。東アジア研究院が発表した韓国側の世論調査では、約41.7%の人が日本に対して「良い印象を持っている」「おおむね良い印象を持っている」と回答したとのデータが出ています。



文化的な背景や言葉のニュアンスなど、他国を理解しようと努力するのが良好な関係を築く上でのポイントです。


7.韓国人は日本にどれくらい在留している?

令和6年時点で、40万9,238人の韓国人が日本に在留しています。87万3,286人の中国人と63万4,361人のベトナム人に次ぎ、韓国人は第3位です。



以下では、在日韓国人や韓国人の新規入国者数の推移について詳しく解説していきます。


在日韓国人の推移

日本に在留している在日韓国人の推移は、以下のグラフの通りです。

2015年の457,772人が2024年には409,238人となっており、在日韓国人の人数は少しずつ減少しています。それは、帰化や国際結婚に伴う国籍の変更が大きな理由です。


留学や就職が目的で日本へ渡航してくる他国の外国人労働者とは異なる傾向があります。


韓国人の新規入国者数の推移

韓国人の新規入国者数の推移は、以下のグラフの通りです。

新型コロナウイルスが流行した2020年から2022年にかけては、日本へ新規入国する韓国人の人数は大幅に減っています。しかし、新型コロナウイルスによる影響が落ち着くと、一気に韓国人の新規入国者数が増えました。2022年は約95万人だったのに対し、翌年2023年には約681万人へ急増し、2024年にはさらに約862万人に増えています。


令和6年における日本への新規入国者数は、国籍別で見てみると韓国人がトップです。


8.まとめ

韓国人は、上下関係を重視している人やはっきり物事を言う性格の人が多いとされています。韓国人の国民性や価値観は、儒教の教えによる影響が大きいですね。


また、韓国人の仕事観は、勤務時間・仕事への取り組み方・転職についての考え方の観点で日本人と異なります。全てを完璧に行うのではなく、とにかくやってみるスピード重視の考え方が特徴的です。


近年、日本では多くの韓国人が働いています。これから韓国人材を採用しようと考えている雇用主や担当者は、ぜひ参考にしてみて下さい。


 

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企業の採用現場でよくある課題や、採用担当者・外国人社員の声など、現場をよく知る社員が編集を担当しています。リアルな現状を知る私たちから、「プロフェッショナル」かつ「現場目線」で役立つコンテンツを発信しています。


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