「国籍の壁はない」韓国、中国、インドネシアなどからバイリンガル人材を積極採用。外国籍エンジニア約270名が活躍する企業が目指す真のグローバルとは
- 2022 intern
- 3 日前
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ITインフラの設計・構築・運用を中心に技術を提供し、世の中の情報システムを支える、株式会社アイエスエフネット(以下、アイエスエフネット)。同社は、2000年に設立されて以来、情報通信システムに関する顧客のニーズに合わせ、幅広いソリューションを展開しています。
「人を見つめ、誰かのために働く」をステートメントに掲げる同社は、IT業界における様々な課題に対応できる人材の育成や雇用創出にも力を入れています。特に、時代のニーズに合わせたスキルをもつITインフラエンジニアの育成に注力し、これまで延べ3,000名のインフラエンジニアを輩出してきました。また、多様な働き方の実現に向けた取り組みやSDGsに配慮した経営も積極的に実施。その取り組みは世間から注目され、IT業界での社会的な価値を創出し続けています。
日本全国に19拠点、そのほか中国、韓国、シンガポールなど海外にも拠点を展開するアイエスエフネット。現在は約2,000名以上のインフラエンジニアが在籍。そのうち、270〜280名が外国籍エンジニアです。
同社は、事業拡大を目指し、英語と日本語が使えるバイリンガル人材の採用に、より一層力を入れていく予定です。本インタビューでは、これまでの外国籍社員の採用実績や、同社が考えるグローバル採用のゴール、さらにそれを支える制度や社風について詳しく伺いました。
ゲスト:
株式会社アイエスエフネット 人事本部 グローバル採用課 課長
梅田 和日子氏(以下、梅田)
営業担当・インタビュー:フォースバレー・コンシェルジュ株式会社 山林 航大(以下、山林)
編集・インタビュー:Connect Job編集部 中川 莉沙(以下、中川)
執筆:増田陽子(ライター)
目次:
1. エンジニア不足と海外への事業拡大を見据えて。外国籍採用を積極的に行う理由
── 御社は、2024年にグローバル採用課が新設されるなど、グローバル採用を積極的に推進していますが、外国籍の方の採用を始めることになったきっかけや経緯を教えてください。
梅田:アイエスエフネットは創立当初の25年前から国籍を問わずに採用を行っていました。
その上で外国籍の方を社員としてより積極的に迎え入れようと決めた理由は、日本国内でのエンジニア不足が進むと予想したこと。
また、事業拡大を目指し海外取引にも視野を広げたことで、英語ができる人材のニーズが高まったからです。これらの結果として、外国籍の方を採用するケースが増えました。
もともとは当社にグローバル採用を専門とする部門はなく、デジタル採用課において、英語ができるバイリンガルエンジニアの採用を、私が一人で担当していました。その後、英語と日本語ができるバイリンガルエンジニア人材の採用に力を入れるため、2024年1月にグローバル採用課が新設されました。

2. 英語と日本語ができるバイリンガルを探して。外国籍採用で重視するポイントと課題
── 外国籍の方を採用する過程で、国や人材の特徴など、特にどのようなことを意識していますか?
梅田:特定の国に絞ることはしていませんが、結果的に、インドやインドネシア、中国、韓国、東南アジアなど、アジア圏出身の方が多い傾向にあります。これは、日本で働きたいと考える方がこれらの国々に多かったことが理由だと思います。
ほかにも、アメリカやヨーロッパから応募してくださる方もいます。ただ、英語能力だけでなく、日本語能力も求められるため、日本語を話せる方が少ない欧州出身の方より、アジア出身の方の比重が大きくなっています。
── 現在外国籍社員の割合は、どの国の方が多いですか?
梅田:最も多いのは韓国籍の方です。韓国には、当社が提携を結んでいる永進(ヨンジン)専門大学があり、インフラやネットワークの資格を取得した卒業生が、日本で就職できるスキームを設けています。そのため、新卒採用数が増えています。
また、中国も日本語をできる方が多く、採用数が多い傾向にありますね。
山林:具体的に、外国籍社員の方はどのくらいいらっしゃいますか?
梅田:例年、1年間で全体約350名の方が入社されます。そのうち約2割が外国籍・バイリンガルエンジニアで、日本語、英語の語学力を強みとして活躍されています。
── 今後、採用を注力したい地域はありますか?
梅田:これまでの採用を通して、インドネシアの方は比較的国民性が日本と合いやすいと感じており、採用を強化したいと考えています。
一方で、求める日本語レベルに達している方が少ないという課題も。日常会話はスムーズにできても、実際の業務に適応できる能力に達しているかどうかが懸念材料となっています。
特に、SES(システムエンジニアリングサービス)業務ではクライアントとの円滑なコミュニケーションが求められるため、一定の日本語力が不可欠なんです。
3. 採用エージェント Connect Job(フォースバレー・コンシェルジュ)の強み
── 弊社サービスを利用いただくようになった背景を教えてください。
梅田:以前、外国籍の方の採用を増やそうとした際に、フォースバレーさんとご縁がありました。
最初にオンラインの選考会を実施し、その結果、日本語ができる優秀な人材を採用できたことがきっかけで、継続的に利用するようになりました。
── フォースバレーのサービスの強みはどこにあると思いますか?
梅田:以前フォースバレーさんからご紹介いただいた新卒の方は日本語力がとても高く驚きました。フォースバレーのキャリアアドバイザーの方が、候補者との事前面談をしっかり行い、当社のニーズに合った人材を紹介してくださっていると感じます。
また、現在は以前に比べてより高い日本語力レベルを求めるようになったのですが、そういった方針変更に対してもすぐに対応していただけました。
さらに、効率的に採用を実施できる選考会があることもメリットだと思います。候補者をたくさん集めてくれるので、一気に複数の候補者とお話し、その上で数人の内定につなげることが可能です。選考会は、今後も年3回程度のペースで継続的に実施していきたいと考えていますね。

4. グローバル採用の本質。すべての人にひらかれたキャリアをつくる
── 今後の採用活動の展望や方向性を教えてください。
梅田:英語と日本語のできるバイリンガル採用を強化するという点は、変わらず大きな軸として据えていきます。
また、アイエスエフネットでは、2006年から“ダイバーシティ”と“インクルージョン”を掛け合わせた「ダイバーイン雇用」(2021年に本名称に変更)にも力を入れています。
様々な理由で就労が難しい方が安心して働けるよう、時短勤務をはじめとする多様な働き方や受け入れ環境を、積極的に整えています。グローバル採用課と同じく新設されたプロジェクト採用課では、フリーランスで働きたい方や、スキルのあるシニアの方など、個々の力が発揮できる場の創出にも注力中です。
── 御社にとっての「グローバル採用」とは?
梅田:アイエスエフネットは創業時から「外国籍だから」「国内採用だから」という区別をしていません。すべての採用を同じだと捉えています。最終的なゴールは、国内からでも海外からでも同じように採用し、日本でも世界でも活躍できる環境をつくること。それこそがグローバル採用の最終的な目標だと思っています。
また、採用や人材の観点で「バイリンガル」「外国籍」だから「グローバルだ」と定義するのではなく、本当の意味でグローバルな企業になっていくことも大きなゴールです。
例えば、「バイリンガルだからこの仕事」といった固定観念は必要ありません。スキルをどんどん伸ばしたい方には、外資系企業やバイリンガルを活かす業務だけでなく、枠を超えて活躍できる場を提供したいと思っています。
みなさんがやりたいことに挑戦できるように、私たちは業務の幅を広げる必要があります。そのためには、日本国内だけでは足りず、海外に進出していく必要もある。英語を使う仕事を受注するだけではなく、世界中から仕事を獲得していきたいですね。
5. 安心して働くサポートが充実。いい未来をつくる文化が根付く会社
── 最後に、今後選考を受ける外国籍の方や入社を検討している方に向けて、メッセージをお願いいたします。
梅田:アイエスエフネットには多くの外国籍の方が在籍していますが、「外国籍だから」「日本人だから」という区別は一切ありません。自分がやりたい業務に対して、努力できる人には平等にチャンスがあります。
将来のキャリアパスをしっかり考えている方にとって、当社はとても合っていると思いますし、夢を叶えられる環境だと思います。やるべきことが定まっていて、叶えるための努力を惜しまなければ、それを実現させる土壌は整っているので、安心して入社してもらいたいですね。
また、初めて母国から日本に来るとなると、日本での生活に不安を感じる方も多いと思います。そこで私たちは、「外国籍メンター制度」や「外国籍社員専用の相談窓口」を設けています。また福利厚生の一環としての「24時間お困りごとサポート」を取り入れています。こちらは、電話やチャットを通じて24時間対応可能な無料サービスです。
例えば「日本の生活で何をどう手続きすればいいかわからない」「お腹が痛くて病院に行きたいけれど、英語が通じる病院がわからない」といった悩みにも対応できます。受付で症状を伝えたい場合には、通訳サービスも利用可能です。通訳サービスは24カ国語に対応しており、必要なときにいつでも活用できます。
山林:受け入れへのポジティブな姿勢が、制度や社風に根付いていると感じられます。こうした制度は人事の皆さんで計画的に整えてきたのでしょうか?
梅田:会社全体に、良いアイデアは迅速に取り入れ、実行に移す文化が根付いています。立場に関係なくいい意見を吸い上げる場が設けられているんです。具体的には、毎月1回新しい提案を正式に受け付ける場があります。
もちろん、それ以外のタイミングでも自由に提案可能です。その内容が、相手を思いやっていること、正しいことであれば、積極的に実現していこうとする社風がある会社だと思います。
