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インド・ネパール現地選考会で、半導体産業のエンジニア候補約50名が内定承諾。グローバル採用が企業と日本にもたらす可能性とは

  • 執筆者の写真: Masato Yano
    Masato Yano
  • 3月11日
  • 読了時間: 10分

更新日:3月14日

ビーネックステクノロジーズ本社にて

技術者派遣大手のオープンアップグループの子会社として、製造業やIT分野における技術者派遣・エンジニアリングサービスの中核を担う株式会社ビーネックステクノロジーズ(以下、ビーネックステクノロジーズ)。同社は、2004年に人材サービス事業を開始して以来、20年間で1090社を超える企業を支援してきました。そのなかでも、自動車、電気機器、自動車部品、重工業、半導体・半導体製造装置の分野では、8割を超える国内大手企業と取引を行い、ものづくり企業のDX化や技術支援を提供しています。


近年は、日本国内における半導体産業でエンジニア不足が深刻化しています。ビーネックステクノロジーズは、同産業を支える人材の輩出を目指し、2023年に東京都内に研修施設を新設。エンジニアの育成やキャリア形成のサポートにも力を入れています。


ビーネックステクノロジーズには、現在380人を超える外国籍エンジニアが在籍しており、以前より中国や東南アジア各国でグローバル採用を展開してきましたが、今回は半導体産業をはじめとする人材強化を目指し、インド・ネパールにおける採用活動を開始。今回の選考会で応募者約1000名の応募者から、約50名が内定承諾に至りました。


同社はさらなる会社の成長、日本の産業発展を目指し、今後もグローバル採用に力を入れていく予定です。本インタビューでは、インド・ネパールでの現地採用選考会と、グローバル採用の可能性について詳しくお聞きしました。


ゲスト:

執行役員 

菊地 信仁氏(以下、菊地) 


執行役員 

佐藤 聖也氏(以下、佐藤) 


広域第二営業部 部長 

岩田 光弘氏(以下、岩田) 


広域第二営業部 セミコン滋賀グループ グループマネージャー 

須山 広隆氏(以下、須山) 


営業担当・インタビュー:

フォースバレー・コンシェルジュ株式会社 西川侑磨(以下、西川)、近藤弘菜


執筆:増田陽子(ライター)



 

目次:

 


1. 減少の一途をたどる国内労働人口。インド・ネパール人材の採用で切り拓く未来


── 御社はこれまでもグローバル採用を積極的に推進していらっしゃいますが、今回南アジア(インド・ネパール)の人材、かつ半導体関連の分野で採用を考えたきっかけや背景を教えてください。


佐藤:大きな背景にあるのは、日本の労働人口が減少していることです。また、半導体業界はエンドユーザーが海外に多く、グローバル化が進んでいる業界です。そのためグローバル人材の採用を真剣に検討しました。


菊地:これまでも、日本の専門学校や大学に留学している海外の学生を多数採用してきました。特にネパール出身の方は、半導体産業で、6~7年在籍しているメンバーが15人ほどいるという実績があります。そのため、今回の半導体産業の採用においても、南アジアの人材が活躍するイメージが湧きました。


2. インド・ネパール選考会で約50名の内定承諾。現地面接だからこそ感じた人材の熱意


── 今回はインド・ネパールに足を運び、現地で採用面接を実施。結果約50名の内定承諾につながりました。現地で採用面接を行い、印象に残っていることについて教えてください。


佐藤:学生一人ひとりの熱量や仕事に対する覚悟が、日本の学生と比べて非常に高いと感じました。自分の経験をしっかり言語化し、意志を伝える力もあり、感心させられたところです。良い意味で期待を超えてきてくれましたね。


面接には親も同席しており、彼らの熱意をさらに感じました。


菊地:今回インドとネパール両国に初めて足を運びました。

近年は、これまで採用を行ってきた東南アジアの国々(中国、タイ、ベトナムなど)の産業が発展してきました。自国に自動車工場も増えています。国内に産業の選択肢が増え、日本で働く必要性が減っているんです。


一方、南アジアのインドやネパールは、経済が発展途上で、自国に産業がまだ多くありません。そのため日本でのキャリアに魅力を感じる人が多いという印象を受けました。大学で学んだことを活かしたいが、自国に活かせる場所がない。だからこそ日本で働き、今後のキャリアにつなげたい。その動機はとても明確で納得感がありました。


西川:インドとネパールの方々を面接した印象はいかがでしたか?


菊地:インドの新卒の方は、非常に真面目で、素直で、エネルギッシュ。現地で実際にお会いしたことで想像していた印象が、良い意味で変わりました。安心して採用できる人材が多かったという所感です。


ネパールも同様で、日本で働きたいという目的意識が高く、前向きなチャレンジ精神を持つ方が多い印象でした。

インドの面接に同行した佐藤氏。学生の優秀さや熱量には驚かされたと語る。
インドの面接に同行した佐藤氏。学生の優秀さや熱量には驚かされたと語る。

── オンライン面談ではなく、現地で国や文化、生活環境を体感したからこそ、得られるものはありましたか?


佐藤:特にインドは街並みからもまだまだ発展途上であることを体感すると同時に、その環境下でも一生懸命勉強し、日本を目指している姿勢はとても印象に残りましたね。自分の生活を含めて「豊かにしたいんだ」という強い想いがダイレクトに伝わってくる。その思いの根底にあるのは生きてきた環境があるというのは、現地の空気を味わえたからより理解できたことだと思います。


菊地:多様性が尊重される職場を築いていくために、現地の生活環境や文化を肌で感じることはとても大切なことだと考えています。目に見える技術力だけではなく、バックグラウンドへの理解をお互いに深める。そうすることで一緒に働く仲間として、よりよい関係を築くことができると思っているからです。


また、インドの大学は教育やキャリア支援にとても力を入れています。そういったことを、現地で直接目にすることができたのも大きな収穫でした。コロナ禍以降、現地面接は少なくなっていたので、やはり現地に足を運んでよかったと思います。


3. 大成功となった内定承諾率の成功要因


── 今回の選考会の成果について教えてください。


佐藤:結果としては、大成功だったと考えています。Connect Job(フォースバレー・コンシェルジュ)のみなさんに、まずは候補者を事前選考いただき、理系でバックグラウンドを持つ学生さんの面接をできたこと。


さらに、仕事に対する熱意や覚悟を持つ方々を採用できたのは非常に嬉しいことです。これからそういった方々が、我々の仲間としてプロジェクトに参加してくれるのは頼もしいですね。


菊地:当初集客段階で若干の苦戦はしたものの、結果として集客も巻き返し、最終的には計画以上の採用ができました。今東南アジアで50名の採用をしようと思ってもできないと思うので、とてもいい選考だったと思います。


西川:合格率はいかがでしたか?


菊地:合格率は想定通りでしたが、今回は特に当社の現場メンバー(技術者)が現地で面接に関わったことが成功要因の一つだと思います。実際に「この人となら一緒に働ける」というのをしっかり向き合いながら選考できました。


また、オファーミーティングでは最後の最後まで質問が絶えなかったのですが、それはヨーロッパをはじめとする他国の企業とも比較されているからです。実際、同じ職場で働くことになる当社の現場メンバーが、面接し、質問に答えることで、条件面や仕事内容を解像度高く説明でき、質問に対しても十分にコミュニケーションを取れました。この点も結果に大きく反映されたように思います。


インド・ネパールに足を運んだ菊地氏。現場のメンバーとともに現地に出向き、採用活動を行うことの重要性を語る。
インド・ネパールに足を運んだ菊地氏。現場のメンバーとともに現地に出向き、採用活動を行うことの重要性を語る。


4. 現場メンバーが面接で感じた外国人労働者の可能性


── 現地の面接で感じたことを教えてください。


須山: まず感じたのは、皆さんの熱意の強さです。日本でエンジニアとして働きたいという思いがとても強く伝わってきました。面接では、単に知識やスキルを見るのではなく、「どれだけ熱心に話しているのか」「相手の目を見てしっかりと話せるか」を重視しました。彼らはこのワンチャンスを逃すまいと真剣に自分を売り込んでおり、その姿勢や目力には圧倒されましたね。


また、今回の採用は半導体分野ですが、彼らなら別の業界でも活躍できると感じました。例えば、自動車業界などでも十分通用するでしょう。彼らの熱意を考えると、むしろ一つの分野に限定するのはもったいないとさえ思います。


岩田: 私も同じ印象を持ちました。特に、海外留学経験のないインドの学生たちは、よりフレッシュな状態で日本の文化や仕事に馴染むことができるのではないでしょうか。新たに熱意をもってもらうことは容易ではありませんが、彼らにはその熱意が十分に備わっています。


技術的なことは、日本の学生と同様に日本で学べばいいと思います。ただ言語が異なるだけ。日本語のコミュニケーションさえクリアできれば、彼ら自身が身につけてきた分野で活躍する未来が想像できますね。



現地で採用面接に関わった現地メンバー。彦根にて
現地で採用面接に関わった現場メンバー。左から彦根事業所サブマネージャーの河村氏、広域第二営業部 セミコン滋賀グループ グループマネージャーの須山氏、弊社営業担当の近藤、広域第二営業部 部長の岩田氏。


5. 採用エージェント Connect Job(フォースバレー・コンシェルジュ)の活用方法


──弊社サービスを利用いただいた感想を教えてください。


佐藤:パートナー会社さんと現地に出向く採用活動は初めてだったのですが、非常に細かく設計をしていただいてありがたかったです。担当の方ともしっかりコミュニケーションを取る機会があり、人となりがわかる方々とプロジェクトを進められるのは安心感もありました。


菊地:異なる会社同士ですが、採用のポジション出しをするところから細かくすり合わせを行うことができ、目標をしっかり握りあえていました。また、現地での採用だけでなく、入国後までサポートしてもらえるというのはとても大事なことだと思います。信頼できるパートナーさんと進めていかないと、入国までスムーズにいかないことも多いので。


佐藤:Connect Jobさんは、採用して終了ではなく、その後の工程をしっかり考えてくれました。採用した方が働くことになる工場(兵庫県彦根市)にわざわざ視察にきてくれて。採用後のフォローも見据えて連携してくださり感謝していますし、またお願いしたいと思っています。


6. これからの日本の成長に、グローバル採用は必要不可欠


── 御社にとっての「グローバル採用」とは?


佐藤:日本国内だけの採用を見据えていては事業のスケールが難しいなか、グローバル採用は競争優位を築くための重要な戦略だと考えています。


世界ではグローバル化が進む一方で、日本にはまだまだ海外の人材を受け入れ難いカルチャーや環境が残っています。


日本の産業や国力を向上させるためには、多様な人材を受け入れ、活躍の場を提供することが不可欠です。日本がよりよくなっていくために、グローバル採用は非常に重要なファクターだと考えています。


菊地:私たちの会社には、24カ国から集まったおよそ380人の外国籍エンジニアの方々が働いています。多様な視点やバックグラウンドをもつ方々と切磋琢磨し、お客様に技術で貢献していくことは、産業の発展につながると考えています。


また今後は、採用した人材が母国に戻る際に、日本でのキャリアを活かし、ビジネスチャンスにつなげられるような支援もしていきたいと思っています。グローバル採用を広げ、自社の発展を目指すと同時に、働く方の希望や目指すゴールに向けて伴走する。それは、一会社の成長を越え、より大きな意義につながっていくと考えるからです。


会社の成長だけでなく日本の発展を見据えて、グローバル採用は重要だと語る佐藤氏と菊地氏。
会社の成長だけでなく日本の発展を見据えて、グローバル採用は重要だと語る佐藤氏と菊地氏。

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