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「毎年コンスタントに内定者が出ており、自社の活動だけでは出会えない層にアプローチできて助かっています」サイボウズ株式会社の新卒・外国人採用

新卒採用・中途採用でフォースバレー・コンシェルジュ(Connect Job)を通じて継続的に採用を行っているサイボウズ株式会社(以下、サイボウズ)にお話をお伺いしました。


サイボウズは、クラウドベースの業務支援ツール「kintone」や「Garoon」を提供しており、アジアやアメリカで世界各地に拠点を設けています。「働きがいのある会社ランキング」8年連続入賞でも注目されました。


今回は、グローバル人材採用の背景、グローバル採用を通じて直面した課題、グローバル人材のキャリアパスや今後の展望をお伺いしました。


グローバル人材採用の背景、グローバル採用を通じて直面した課題、グローバル人材のキャリアパスや今後の展望をお伺いしました。


 

 

目次


 

 

  1. グローバル人材採用の背景


— 御社では元々、海外現地法人での採用は、基本現地で行っていたとお聞きしました。


そうですね。


ー 現地法人での採用ではなく、日本国内でもグローバル人材の採用に取り組まれた背景を教えていただけますか?


近年、ブリッジ人材のニーズが高まっています。


ビジネス展開のノウハウが一番蓄積されているのは日本なので、日本のノウハウを吸収しつつ海外拠点にてご活躍いただけるような方に活躍いただきたいと考えています。


さらに、グローバル展開の加速に応じて今後も海外拠点を増やす可能性があり、その際に新拠点の責任者としてご活躍いただけそうな方というのも視野に入れて採用を進めております。


ー ブリッジとして活躍される方の具体的なキャリアイメージもあるのでしょうか?


キャリアイメージとしては、最初の数年は日本国内で勤務し日本のノウハウを吸収しつつ、数年後には既存の海外拠点もしくは新拠点の責任者として活動することを想定しています。




2. グローバル採用活動にあたり直面した課題


ー グローバル採用に取り組むにあたって直面した課題はありますか?


まず直面したのは、企業や製品の認知度の課題です。


海外における弊社の認知度はまだまだ低い状況で、外国籍の学生においてもサイボウズのことを知らない学生が大半です。


また、弊社製品のユーザーは企業・自治体などのBtoBがメインであるため、理解が難しい領域でもあります。


— BtoBのビジネス形態をとっている企業様は、新卒採用において苦戦する部分ですね。なにか工夫されたことはありますか?


会社のことや事業のことを知ってもらえるような工夫がより一層必要でした。


そのため、説明会等のイベントでは、製品のハンズオンを行いながら、弊社の製品の使い方や世界観を知っていただく取り組みを実施しました。


— イベントで直接的に体験できるのは学生にとっても印象に残りそうですね。


外国人採用となると、選考におけるコミュニケーションに難しさを感じるケースもあると思いますが、いかがでしたか?


2つ難しさを感じました。1つ目は面接で重視するポイントについてです。


弊社の面接の中では、候補者の方の行動や選択において「なぜその判断をしたのか」を問う場面が多くあります。これは他社の選考でも同様かもしれませんが、国によって就活の進め方や考え方が多様であるため、弊社の選考で見るポイントをより詳しく伝える必要がありました。


— 就活でも海外と日本では異なる部分が多く、難しい部分ではありますが、それぞれの個性を理解するために欠かせないポイントですね。


2つ目は選考中の日本語スキルの判断についてです。


弊社では求める日本語レベルが比較的高い現状があり、候補者の深い考えを日本語で表現していただくことにハードルがあるのではないかと感じました。


ただ、これは候補者だけの課題ではなく、私たちの質問の投げかけ方でも回答のしやすさが変わることを私たちも面接を通じて学びました。


ハイコンテキストとローコンテキストの文化の違いもあり、候補者に何を聞きたいのかを面接官が分かりやすく端的に伝える必要があることにも、グローバル採用をする中で気づきました。


— グローバル採用を進めるうえでは、都度その状況で最適な対応をしていく柔軟性が求められますね。


グローバル採用を進めるうえでは、都度その状況で最適な対応をしていく柔軟性が求められる

3. 採用エージェントConnect Jobを活用してスムーズな選考を実現


— 今回、フォースバレー・コンシェルジュ(Connect Job)はどのように活用いただきましたか?


中途・新卒ともにご依頼していますが、今回は新卒採用のお話をさせていただきます。


今回は、求人情報を掲載しConnect Job経由で集客した候補者を対象に個別セミナーという形式でイベントを実施しました。


— 様々な選考形式がある中で、個別型のセミナーを実施された背景を教えていただけますか?


弊社の場合は求める要件がクリアだったため、広くマス向けに認知施策を実行するのではなく、要件を満たす方とピンポイントで出会える施策のほうがマッチしそうだと考え、打ち合わせを通じて個別セミナーを選択しました。


検討段階では、グローバル人材全体の市場感や他社での活動例なども含めて、社内で採用活動を検討するうえでの判断材料を多くいただけて大変助かりました。


また、施策を実施する前に、ご担当者の方に弊社の求めるニーズのすり合わせなどを詳細にご確認いただけるので、認識のずれがない状態で進められるという安心感がありました。


ー そのようなお言葉をいただけて嬉しく思いますConnect Jobを利用してみての感想としては、いかがでしたか?


利用開始してから3年ほど経過いたしますが、毎年コンスタントに内定者が出ており、マッチする候補者に多く出会えて非常に嬉しく思っております。


弊社は日本語要件など求める要件が高い現状がありますが、弊社にエントリーいただく学生は要件にマッチする学生が多く、自社の活動だけでは出会えない層にアプローチできることに感謝しております。


ー 採用担当の方だけでは手の届かない部分をお手伝いできて嬉しく思います。


実際に今回セミナーを実施した際も、求人情報においてはフォースバレー担当者と要件をすり合わせながら掲載準備を行っただけでなく、セミナー集客や参加希望者への書類や面談を通じた事前選考、セミナー後に選考へ進んだ候補者のフォローに至るまで、お手伝いいただきました。


候補者の選考フェーズが進むたびに、各候補者の就活状況や心境の変化などを詳細にご共有いただけ、弊社が聞き出せない部分も丁寧にフォローいただき大変助りました。


— 様々な国籍の候補者のフォローは当社の得意としている領域でもありますので、ぜひ今後もお任せいただけたらと思います。


グローバルなバックグラウンドを活かし、多様なメンバーとのコミュニケ―ションや、新しい顧客へのアプローチに期待


4. グローバル採用の今後について


— グローバル人材にはどのような活躍を期待されていますか?


前提として、弊社では日入社時点で日本語での意思疎通ができることとしています。


日本語などの言語スキルはもちろん、それぞれの国の文化の違いを認識していることもグローバルなバックグラウンドをお持ちの方の強みと捉えています。


それらを活かして社内の多様なメンバーとのコミュニケ―ションや、新しい顧客へのアプローチをしていただけることを期待しております。


— すでに採用をしているグローバル人材の方のキャリアパスはどのようなものがあるのでしょうか?


既存の社員のキャリアパスの一例として下記のような事例があります。


1人目はシステムコンサルティング職の社員です。


日本語と中国語のスキルをお持ちの方で、入社1~2年目から言語スキルを活かして短期出張で上海拠点に赴き活動しておりました。3年目以降には母国語で仕事を行ったり海外拠点のメンバーとのやりとりを行ったりするなど、より言語スキルを活かした幅広い活動が増えております。


2人目は営業職の社員です。


日本語と英語のスキルをお持ちの方で、入社2~3年目から短期出張で海外拠点に赴き、4年目からは米国拠点に赴任し現地での活動をメインで活動しております。


そのほか、日本にいながらアジア地域の販売をサポートする活動を行うメンバーもおり、いろいろな場所でグローバルなバックグラウンドを活かした働き方を行っています。


ただ、上記2つの事例はほんの一例です。


弊社のキャリアパスに決まったルールはなく、100人100通りです。


自分が何をやりたいか(will)、どんなことができるか(can)、会社として何をやるべきなのか(must)の重なりを大事にしながら、その人らしいキャリアを描いていくことを理想としています。


— 「キャリアパスに決まったルールはなく、100人100通り」は素敵な考え方ですね!


今後グローバル採用の展望をお聞かせください。


今後もグローバル展開を加速すべく、引き続き採用を行っていく予定です。


現在は求める日本語レベルの要件が高いですが、社内のグローバル人材も増えている状況なので、言語スキルレベルがより多様な人材を受け入れられるような土壌をつくっていければと思っています。


— 最後に学生へのメッセージをお願いします!


弊社が実現したいのは「チームワークあふれる社会を創る」ことです。


海外では無名の企業であり、日本のITツール浸透もまだまだ発展途上ですので、これから国内外でさらに私たちの製品を拡げていく必要があります。


さらに、日本発のSaaS企業として海外で成功している企業は少なく、チャレンジできていない領域もたくさんあります。さまざまな困難もあると思いますが、これからグローバルに挑戦していく企業ならではの面白さもあると感じています。


ITでチームワークを世の中に広げることに興味がある方、ご自身のバックグラウンドを活かして積極的にチャレンジしたい方、ぜひお待ちしております。


ー ぜひ今後もその過程でお力になれれば嬉しく思います。本日は、貴重なお話をありがとうございました!


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